森井禎紹会員(元理事長)の写真集『我が昭和の写跡』出版記念祝賀会が開催されました。

令和5年7月(日)ホテルオークラ神戸(兵庫県)にて(公社)日本写真家協会正会員、(一社)二科会写真部会員の森井禎紹さん(元理事長)の13冊目写真集『我が昭和の写跡』出版記念祝賀会が開催されました。

内容は、昭和30年代から50年代迄の人々の生き様、そして生命感を感じる力強さを感じるドキュメンタリー作品が183ページに纏められています。そのワンショットワンショットがもう二度と見ることのできない当時の光景であり、昭和の貴重な記録です。末尾には『我が心の自叙伝』回顧録も見応えがあります。

参加者は230名。各界の著名人参加は森井さんの人気と交友関係の広さが伺えます。
オープニングは身の引き締まる凄みある和太鼓の演奏、心に響き渡るソプラノ歌声でスタートしました。祝辞は、前兵庫県知事、神戸新聞社社長、地元三田市市長、生田神社名誉宮司と錚々たる顔ぶれのご挨拶でした。謝辞はコロナ禍においても、プロカメラマンとしての生き方をご自分に課して、感性・アイデア・つきを失わないよう行動されていたそうです。ボランティア活動として、80歳以上のメモリーズオブプロフィール写真を約300名撮影されたそうです。森井さんの撮影技量と話術でさぞや多くの笑顔を撮影されたものと思います。大変勉強になったとの事です。又今回の写真集のきっかけは、コロナ禍ご自身の写真の整理をされたそうです。「カメラ29台にレンズ29本、買えば700万円以上の品が売却したら26万円にしか成らなかった」と面白おかしく話されました。同時にカラーフィルムも大量に出てきて、殆んどダメになっていたところ、白黒フィルム(3,041本)だけが「カビ」がひとつも付いていませんでした。一旦捨てようとしたのですが「待てよ!  昔どんなものを撮影してたんやろう」と見直したところ、写真界で初めて文化勲章受章された写真家・田沼武能先生に言われた「写真は記録だよ。その日その時に写した写真は二度と写せない宝物だよ」を思い出し、残しておこうと思い直し一年半かけて纏めあげたのが今回の写真集だそうです。森井さんの座右の銘は「人生目標を失うと生きがいを失う。いつまでも輝き続けるには、夢と希望を持とう」とおっしゃっていました。大変素晴らしいお言葉で、正に森井禎紹さんを象徴する言葉だと思いました。

今は次の写真集に向けて、2022年10月から『兵庫の絶景』を撮影されており、目標は3年かけて300ヶ所だそうです。森井さんのプロカメラマン魂を見た気がしました。帰路につく皆の表情は楽しく生き生きとしていて、森井さんのパワーが御裾分けされたような気がしました。

 (一社)二科会写真部 会員 広島支部支部長 鳥越 修

ドアを開けると同時に力強い和太鼓で威勢よくオープニングの始まりソプラノ歌手のハーモ二―にも心響き暫し芸術文化にふれました。
230名の出席者で華やかに会場をうめ、ご挨拶や花束贈呈のセレモニーの後は、お楽しみのランチ、写真、文化芸術の仲間たちは和やかなムードでひとときを過ごされました。

13冊目の写真集を出版されたと森井禎紹会員のご挨拶を頂きました。                                    

その元気の源はと問いかけましたら、「人生は目標を持つことが大切で、目標を失ったらおしまいだよ」                             
二科会写真部理事長も務められ、御年82歳を迎えました森井禎紹会員の瞳は輝いていました。                                
「我が昭和の写跡」写真集を片手に足軽く会場を後にしました

心からお祝い申し上げます

 二科会写真部兵庫支部長  おおいし和子